8/7 基礎値

 

 

 

きっと自分も、兄と同じように土台は頭が悪く、運動もできないんだろうなぁって思った。

 

土台がショボい兄を見て、それから逃れるように違う道を模索してきた。

兄だけじゃない。母や父や祖母から逃れるように生きてきたんじゃないか。

 

だからこそいま、自分の家系にはいなかったタイプの人間になっているんだと思う。

 

誰にも顔も似ず、性格だけは身近にいたために家系に近い気がする。

 

いつからかは分からない。

 

けれどそういう道を無意識に選んできたんだなって思うと「やるじゃん」という気持ちと「なんでそんなことしなきゃいけなかったのか」という気持ちが湧いてくる。

 

たぶん生涯負けず嫌いなんだろう。

周囲を見て、周囲と比べて劣らないように力をつけようとしてきた。

 

早くから家系の能力値と自分の能力基礎値の低さに気づいていたためだ。

 

学校に行くと自分より格段にすげー奴がいた。

それに勝つことを第一目標とした。

 

結果、たいていは追いつくレベルまではいけた。

その成功例が自分の道を無意識に進めてきたものと直結していると思う。

 

親は特に目標にしておらず、パトロンのような存在だった。

 

一度まとまったら親に話してみよう